2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

53. と言うんで

■例文 大器は晩成する、と言うんで、器が出来上がっていないようなんで、困ってます 大器は晩成する、という言葉がありますが、器が出来上がっていないようなんで、困ってます ■違い 「と言うんで」だと、「んで」が2連続で続くので、リズムがいい。「ん」…

52. 大変な気概を持って参りました

■例文 大変な気概を持って参りました 気力を振り絞って参りました ■違い 「大変な気概を持って参りました」のほうが、力強い。武士が決意した感じ。「気力を振り絞って」だと、もともと軟弱な意志を奮い立たせた、というニュアンスがある。 丸二日かかって、…

51. スポイルされている

■例文 彼の顔からは、意志の強さというものが大幅にスポイルされている 彼の顔からは、意志の強さというものが大幅にそこなわれている ■違い 「スポイルされている」のほうが、滑稽さをおちょっくっている感じがある。 重要なところを英語に変えてみることで…

50. 道義である

■例文 mixiの日記には必ずコメントする、それが道義であると思っております mixiの日記には必ずコメントする、それが正しい道であると思っております ■違い 「道義である」と言われれば、彼の信念だと捉えられる。 一方、「正しい道である」と言われれば、社…

49. とらえどころのない

■例文 この絵画は、とらえどころのない感じがします この絵画は、あいまいな感じがします ■違い 「とらえどころのない」という言葉のほうが、逃げないで〜〜〜!という感じ。つかまえたいという意志がまだ残っている。 画像は、ウィリアム・ターナーの「雨、…

48. 肝に銘じておきます

■例文 男は不潔な生き物であると肝に銘じておきます 男は不潔な生き物であると絶対に覚えておきます ■違い 「肝に銘じておきます」という言葉のほうが、公式でつかえる。 でも、「絶対に覚えておきます」という言葉も威力高い。

47. という考えに基づいています

■例文 自分の言っていることの99%は誰かの受け売りである、という考えに基づいています 自分の言っていることの99%は誰かの受け売りである、という考えを前提としています ■違い 「考えに基づいています」という言葉のほうが、偉そうじゃない。 「前提…

46. 成り行きにおいては

■例文 夢があって退学しました。こういう成り行きにおいては、親からの圧力が一層倍増するのが仕来たりであります 夢があって退学しました。こういう展開においては、親からの圧力が一層倍増するのが仕来たりであります ■違い 「成り行きにおいては」という…

45. 仕来たりであります

■例文 夢があって退学しました。こういう展開においては、親からの圧力が一層高まるのが仕来たりであります。 夢があって退学しました。こういう展開においては、親からの圧力が一層高まるのがお決まりであります。 ■違い 「仕来たりであります」という言葉…

44. この状況をどう思いますか?

■例文 この状況をどう思いますか? こういうのどう思いますか? ■違い 「この状況をどう思いますか?」と聞かれた方が、答えやすい。具体的になればなるほど答えやすい

43. 計略する

■例文 みんなが楽しめるようなイベントを計略しましょう みんなが楽しめるようなイベントを計画しましょう ■違い 「計略しましょう」という言葉から、失敗させたい欲求を感じ取れる。

42. 羞恥を押し殺しつつ

■例文 羞恥を押し殺しつつ、意見を開陳する 恥を忍びつつ、意見を開陳する ■違い 「羞恥を押し殺しつつ」という言葉のほうが、文語表現に適している。なぜといって、口語表現で使うと、噛むから。

41. 開陳する

■例文 羞恥を押し殺しつつ、意見を開陳する 羞恥を押し殺しつつ、意見を述べる ■違い 「開陳する」という言葉は、「チン」という響く音韻であるので、まぬけな感じがする。

40. 何ほどのこともない

■例文 彼の示した2ch住民への無礼と比べれば、その人を「ネットデブリ」と呼ぶ私の下品などは何ほどのこともない 彼の示した2ch住民への無礼と比べれば、その人を「ネットデブリ」と呼ぶ私の下品などはちっぽけなものだ ■違い 「何ほどのこともない」…

39. ながら

■例文 身体こそ小さいながら、なにかこう、鋭い雰囲気を放つものがある 身体こそ小さいものの、なにかこう、鋭い雰囲気を放つものがある ■違い 「ながら」のほうが、口語に適している。「けれども」のほうがいいか。 「〜ながら、〜である」という文型は、す…

38. 罷り通る

■例文 弱者保護のような善人面の主張が、人権主義として罷り通るのは問題だ 弱者保護のような善人面の主張が、人権主義として堂々と通用するのは問題だ ■違い 「罷り通る」のほうが、偉い人の前を堂々と通り過ぎている無礼な感じがある。

37. なんともいえない気持ちがしました

■例文 なんともいえない気持ちがしました 言葉にならない気持ちがしました ■違い 「なんともいえない気持ちがしました」のほうが、キザじゃない。 この言い回しは、すごくよく使う。ぼくにとっては、とっておきの言葉だから、ほんとは公開したくなかったな。

36. 現象を引き起こしている

■例文 もっとも純粋なかたちでデモクラシーの腐敗現象を引き起こしている もっとも純粋なかたちでデモクラシーの腐敗した状況を引き起こしている ■違い 「現象」という言葉から、渦を巻いてる感じが思い浮かぶので、混迷した感じがある。 この言い回しは、便…

35. 叩いておく

■例文 付け上がる米帝を一度叩いておく必要がある 付け上がる米帝を一度抑制しておく必要がある ■違い 「叩く」という言葉から、悪ガキの頭を叩いて行動を抑制している様子が思う浮かぶ。パシーンと叩けば大人しくなるだろうという生活体験に根差した言葉で…

34. 粉砕しなければならない

■例文 搾取型企業の策動をただちに粉砕しなければならない 搾取型企業の策動をただちにこわさなければならない ■違い 「粉砕しなければならない」のほうが、音読みだから、鋭い感じがある。 戦前の新聞や、大学紛争時代の左翼のビラには、よくこういう鋭くて…

33. 源泉を有する

■例文 目的論的自然観は、古代ギリシャに源泉を有する 目的論的自然観は、古代ギリシャに淵源をたどる ■違い 「源泉を有する」という言葉から、水色の綺麗な泉を思い浮かぶ。爽やかな感じで読み進めることができる。 小論文で行き詰った時は、「起源を問う」…

32. 胚胎している

■例文 民主主義の病理のもとは、国民の傲慢な意識に胚胎している 民主主義の病理のもとは、国民の傲慢な意識にある ■違い 「胚胎(はいたい)している」のほうが、これからどんどん生長して悪い方向に向かっていく不安感がある。

31. 言挙げを試みる

■例文 感情的に言挙げを試みることは、避けるべきだ 感情的に言い立てることは、避けるべきだ ■違い 「言挙げを試みる」という言葉には、言葉を頭上30センチメートルに静かに打ち上げるような、自分の意識に根差した慎重な趣きが、感じ取れる。 言葉には呪…

30. 吸い寄せられる

■例文 化学反応のように吸い寄せられる人々 化学反応のように引きつけられる人々 ■違い 「吸い寄せられる」という言葉から、穴の中に人間が吸い込まれていく様子が思い浮かぶ。引力が強い。

29. 扈従している

■例文 民主主義国において、政治は世論に扈従している 民主主義国において、政治は世論に遅れて連動している ■違い 「扈従(こじゅう)している」という言葉から、子分が、主人の後ろをトボトボと歩いているような場面が思い浮かぶ。 このニュアンスを例文に…

28. 危殆に瀕する

■例文 国運が危殆に瀕する 国運が危機に陥る ■違い 「危殆に瀕する」という言葉のほうが、危機が差し迫っている感じが出ている。すれすれに危険が迫っている。 切り立つ崖の頂上で片足で立っているイメージ。この画像がどうしても見つからなくて忸怩たる思い…

27. 族生している

■例文 単純感情による言挙げを試みる人間が、夥しく族生している 単純感情による言挙げを試みる人間が、夥しく出現している ■違い 「族生(ぞくせい)している」という言葉には、忌むべきものだから排除すべきという感じが強く出ている。 「族生」の意味は、…

26. 実体を構成している

■例文 多彩な中間団体が、市民社会の実体を構成している 多彩な中間団体が、市民社会の内容を構成している ■違い 「実体を構成している」のほうが、本質に迫っている感じがある。 一個の事物=実体、みたいな感じで把握してる。

25. 10人のうちの1人くらいは

■例文 ご両親が何を感じているかを背中を見て感じること。学校の先生のいうことは信じないこと。そのことをピタッと心の中心でわかってくれれば、おそらく10人のうちの1人くらいは立派な人間になるでしょう ご両親が何を感じているかを背中を見て感じるこ…

24. 閲する

■例文 我が国は衆愚国家として20年を閲している 我が国は衆愚国家として20年を経過している ■違い 「閲(けみ)する」という言葉には、ひとつひとつ丁寧にときを送ってきたという感じが含まれている。このニュアンスを例文にぶつけてみると、「我が国は…