更新停止

突然ですが、更新を停止します。 読書をしていても、キュンとする言葉が見つからなくなったからです。 250単語までは順調でした。でもそれ以降は、たくさん読書しないと見つからなくなりました。 そして残念なことに、これから1年は学校の勉強が忙しくなるの…

300. 足蹴にしている 

■例文 西部邁 逆にいうと、そうした知恵を足蹴(あしげ)にしているような民衆の意見はたまさかの思いつきであるかもしれず、その欲望は落ち着きのない衝動の発露であるかもしれず、そしてその行動もマスコミの風潮に迎合したことの結果であるかもしれない …

299. 過てる 

■例文 西部邁 だが、これは過(あやま)てる政治診断である だが、これは誤った政治診断である ◇火炎瓶を投げられる機動隊 ■違い 「過てる」のほうが、人の道をはずしてる感じ。 「過つ」には、人を殺すという意味がある。

298. より大きく立ち上がる 

■例文 ブータン王国国王ジグミ・ケサル陛下 いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではない。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がることのできる国が一つあるとすれば、それは日本と日本国民である いかなる国の国民も…

297. 自信している 

■例文 夏目漱石 「坊っちゃん」 けれども、代助は泣いて人を動かそうとする程、低級趣味のものではないと自信している けれども、代助は泣いて人を動かそうとする程、低級趣味のものではないと自信をもっている ◇公道でマリオカートする人たち ■違い 「自信…

296. 杜絶 

■例文 夏目漱石 「坊っちゃん」 弊風を杜絶(とぜつ)する為めにこそ吾々はこの学校に職を奉じているので、これを見逃す位なら始めから教師にならん方がいいと思います 弊風を停止する為めにこそ吾々はこの学校に職を奉じているので、これを見逃す位なら始め…

294. 言葉を点じて 

■例文 夏目漱石 「それから」 令嬢はただ簡単に、必要な言葉だけを点じては逃げた 令嬢はただ簡単に、必要な言葉だけを話しては逃げた ◇高い信号機 ■違い 「言葉を点じる」のほうが、ランプがポッとついたみたいな感じで、やさしい感じがする。

293. 旧態を改めざる 

■例文 夏目漱石 「それから」 依然として旧態を改めざる三年前の初心(うぶ)と見ているらしい 依然として旧態を改めない三年前の初心(うぶ)と見ているらしい ◇軍隊の訓練 ■違い 「旧態を改めざる」のほうが、手厳しい言い方。 「旧態を改めざる」のような昔言…

292. 生活は強められ 

■例文 トーマス・マン 「魔の山 私たちはなにごともあからさまにはっきりと呼ばなくてはなりません。それによって、私たちの生活は強められ、高められるのですから 私たちはなにごともあからさまにはっきりと呼ばなくてはなりません。それによって、私たちの…

291. 以上に立って 

■例文 夏目漱石 「それから」 要するに文芸にはまるで無頓着でかつ驚くべき無識であるが、尊敬と軽蔑以上に立って平気で聞くんだから、代助も返事がし易い 要するに文芸にはまるで無頓着でかつ驚くべき無識であるが、尊敬と軽蔑を超越したところで平気で聞く…

290. 流俗 

■例文 夏目漱石 「それから」 そりゃ不見識な青年が、流俗の諺に降参して、好加減な事を云っていた自分の持説だ。もう、とっくに撤回しちまった そりゃ不見識な青年が、平凡な世間の諺に降参して、好加減な事を云っていた自分の持説だ。もう、とっくに撤回し…

289. 自己将来の希望 

■例文 夏目漱石 「それから」 平岡からは断えず音便があった。安着の端書、向うで世帯を持った報知、それが済むと、支店勤務の模様、自己将来の希望、色々あった 平岡からは断えず音便があった。安着の端書、向うで世帯を持った報知、それが済むと、支店勤務…

288. 時代の欠陥 

■例文 トーマス・マン 「魔の山」 私たちは、さっきほのめかしておいた問題、時代の欠陥による個人生活の損傷がその人間の有機体にまでおよぶことがありうるという問題に、ここでまた戻るのである 私たちは、さっきほのめかしておいた問題、社会の欠陥による…

287. きびしい趣味 

■例文 トーマス・マン 「魔の山」 盤は前世紀の初めのきびしい趣味で形づくられていて、簡素な高貴な姿をした美しい盤であった 盤は前世紀の初めの洗練された美的感情で形づくられていて、簡素な高貴な姿をした美しい盤であった ◇夜の簡素な城 ■違い 「きび…

286. 考え方に味方をする 

■例文 トーマス・マン 「魔の山」 むしろ私たちは、くどすぎるわずらわしさをおそれずに、徹底的な話し方こそ、ほんとうにおもしろいのだという考え方に味方をするのである むしろ私たちは、くどすぎるわずらわしさをおそれずに、徹底的な話し方こそ、ほんと…

285. カルチャー 

■例文 ブレンダ・ウォルシュ 「ビバリーヒルズ高校白書」 2人の関係をもっとカルチャーにしたいの 2人の関係をもっと文明的な関係にしたいの ◇地獄の様子 ■違い 「カルチャー」は、もうちょっと節度のある関係にしたいって感じ。 「文明的な関係」は、根本的…

284. 観念も信仰も隔たる世界へ 

■例文 三島由紀夫 「春の雪」 そして王子たちの殊勝な礼拝を、嘲るような気持はもちろんなかったにせよ、今まで同じ学友と思っていたものが、ふいに観念も信仰も隔たる世界へ飛び立ったような気がするのだった そして王子たちの殊勝な礼拝を、嘲るような気持…

283. 彫刻的な文体 

■例文 川村二郎 「ヴェニスに死す」 マンの、彫りつけたような固い彫刻的な文体と一致する マンの、彫りつけたような固い乾燥した文体と一致する ◇コケがいい感じな大仏 ■違い 「彫刻的な文体」のほうが、力強い。

282. 賢明な管理 

■例文 トーマス・マン 「ヴェニスに死す」 体格が貧弱で、資力にとぼしく、意志の恍惚と賢明な管理とによって、すくなくともしばしのあいだ、偉大なものの効果をあえて発揮する、あの業績上の道徳家たち 体格が貧弱で、資力にとぼしく、意志の恍惚ときびしい…

281. 政治的専心 

■例文 ノーマン・メイラ 「一分間で一万語」 われわれは明らかに政治的専心からは、一光年も遠ざかっているが、それは超えねばならぬ距離である われわれは明らかに政治的専念からは、一光年も遠ざかっているが、それは超えねばならぬ距離である ◇デモで攻撃…

280. 精密な感情 

■例文 トーマス・マン 「ヴェニスに死す」 作家の幸福は、感情になりきり得る思想であり、思想になりきり得る感情である。そういう脈打つような思想、精密な感情が、当時この孤独な男に所属し服従していた 作家の幸福は、感情になりきり得る思想であり、思想…

279. 美人のいうことだったら 

■例文 ブランドン 「ビバリーヒルズ高校白書」 美人のいうことだったら何でも聞くようなやわな男に見えるかい? その要求はのめない ◇キスされる少年 ■違い 女性にお願い事をされたとき、「美人のいうことだったら何でも聞くようなやわな男に見えるかい?」…

278. 頭のなかで確保する 

■例文 トーマス・マン 「ヴェニスに死す」 自然の功績によって、自分の血統に対するある貴族的な関心を抱かせられる人は、だれでもそうだが、かれはいつも自分の生活の業績や成功にさいして、祖先のことを思い、彼らの賛同、彼らの満足、彼らの否応なしの尊…

277. 一顧も与えていなかった 

■例文 三島由紀夫 「春の雪」 すでに清顕は自分の美しさに対して一顧も与えていなかった すでに清顕は自分の美しさに対してわずかに振り返ってみることもしなかった ◇hyde ■違い 「一顧も与えていなかった」のほうが、突き放してる感じ。

276. 浅はかなる考えを持ちまして 

■例文 「明治天皇と日露大戦争」 浅はかなる考えを持ちまして申し訳ありません ばかなことを考えて申し訳ありません ◇頭の上でふせる人 ■違い 「浅はかなる考えを持ちまして」のほうが、軍人っぽい。

275. 潔癖に拒んで 

■例文 三島由紀夫 「春の雪」 本多は自分の空想が、若い彼にも何となく感じられるそういう傍聴人たちの想像に、まぎれ入るのを潔癖に拒んで、 本多は自分の空想が、若い彼にも何となく感じられるそういう傍聴人たちの想像に、まぎれ入るのをきっぱりと拒んで…

274. 一般論 

■例文 三島由紀夫 「春の雪」 彼女は学校のことだの今まで読んだいくつかの小説のことだの兄のことだのを話し、私は私で話をすぐ一般論へもって行った 彼女は学校のことだの今まで読んだいくつかの小説のことだの兄のことだのを話し、私は私で話をすぐ概念的…

273. 反射をあげた 

■例文 三島由紀夫 「仮面の告白」 空っぽの椅子が照りつく日差のなかに置かれ、卓の上にこぼれている何かの飲み物が、ぎらぎらと凄まじい反射をあげた 空っぽの椅子が照りつく日差のなかに置かれ、卓の上にこぼれている何かの飲み物が、ぎらぎらと凄まじい反…

272.  部屋が暮れだした 

■例文 三島由紀夫 「仮面の告白」 部屋が暮れだした 部屋が暗くなってきた ◇日が暮れたころに来る顔なし ■違い 「部屋が暮れだした」のほうが、夕方って感じ。

271. 夕闇が均(な)らす 

■例文 三島由紀夫 「春の雪」 折角精妙に刻み込んだ前面や縦長の窓を、夕闇がすでに均(な)らして、輪郭だけの黒い塊りに変えてしまい、砕ける白波が、わずかに臨終の白目のように、この世の消えがての光りをそこだけに蒐めている白を背景にして、寺院はお…