2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

210. 気分の問題として 

■例文 西部邁 「大衆への反逆」 ただ気分の問題として、自分が大衆化状況と折り合いのつきにくい種類に属するのだということをはっきり感じた時期と場所だけは、おぼえている ただ個人的な感想で悪いんだけど、自分が大衆化状況と折り合いのつきにくい種類に…

209. 君の鋭い分析力なしにはぼくは生きていけない気がするよ 

■例文 ブランドン 「ビバリーヒルズ高校白書」 君の鋭い分析力なしにはぼくは生きていけない気がするよ すばらしい分析力ですね ◇景色のいいお城に住みたい少女 ■違い 「〜なしには、生きていけない」のほうが、大げさで、ちゃめっけがあって、いいと思う。

208. 自然な推移 

■例文 西部邁 「大衆への反逆」 どだい60年安保の「闘争」にしてからが風狂の一種だったのかもしれず、さすれば、大都会の一隅で風狂の延長戦が演じられるのも自然な推移ということになろう どだい60年安保の「闘争」にしてからが風狂の一種だったのかも…

207. メカニズムが作動している 

■例文 西部邁 「大衆への反逆」 人々の個性を溶解し、かれらを等し並みの粒子に化してしまう現代のメカニズムがここでも作動しているのだと思われてならない 人々の個性を溶解し、かれらを等し並みの粒子に化してしまう現代のメカニズムがここでも働いている…

206. 言葉の響き 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 彼女の言葉の響きにもその意味の中にも、なにひとつ不自然なところを認めることはできなかったにちがいない 彼女の言葉の調子にもその意味の中にも、なにひとつ不自然なところを認めることはできなかったにちがいな…

205. 情熱の成り行き 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 ベッチイはこの種の情熱の成り行きを見守ることに、特別な興味をもっているので、そう言葉をつづけた ベッチイはこの種の情熱的な出来事を見守ることに、特別な興味をもっているので、そう言葉をつづけた ◇トカゲの…

204. 頓着する気色 

■例文 夏目漱石 「虞美人草」 促された事には頓着(とんじゃく)する気色(けしき)もなく、「君はあの山を頑固だと云ったね」と聞く 促された事には頓着(とんじゃく)する様子もなく、「君はあの山を頑固だと云ったね」と聞く ◇中国のカラフルな山 ■違い …

203. 古(いにしえ)より明らか 

■例文 へうげもの 逆賊に与(くみ)する者のさだめは、古(いにしえ)より明らか 逆賊に与(くみ)する者のさだめは、歴史によって証明されている ◇沈みゆく壁 ■違い 「古より明らか」のほうが、神秘的。

202. 検束 

■例文 西田幾多郎 「善の研究」 或人は放縦無頼(ほうしょうぶらい)社会の規律を顧みず自己の情欲を検束せぬのが天真であると考えておる 或人は放縦無頼(ほうしょうぶらい)社会の規律を顧みず自己の情欲を拘束せぬのが天真であると考えておる ◇荷台に凝集…

201. 事前の空想で修飾 

■例文 三島由紀夫 「仮面の告白」 あまりに待たされたもの、事前の空想で修飾されすぎたものからは、とどのつまり逃げ出すほかに手がないのだった あまりに待たされたもの、事前の空想で期待されすぎたものからは、とどのつまり逃げ出すほかに手がないのだっ…

200. 揺曳(ようえい) 

■例文 三島由紀夫 「仮面の告白」 記憶のなかに揺曳(ようえい)した 記憶のなかにたなびいた ◇霧の船 ■違い 「揺曳(ようえい)した」のほうが、漂ってる感じ。 「揺曳」は、ゆらゆらとたなびくこと。

199. 現実変革の勇気 

■例文 三島由紀夫 「レター教室」 現実変革の勇気が胸に高鳴ってくるような芝居 変わろうっていう気持ちが胸に高鳴ってくるような芝居 ◇武装集団 ■違い 「現実変革の勇気」のほうが、劇的な感じ。

198. 社会的武器を行使 

■例文 華字紙・聯合早報 日本国民は粗暴な民族では決してないが、社会的武器を行使したと報じた。さらに、「日本には明確で厳格な問責制度と大衆の監査システムがあり、東京電力の社長ですら、この制度の前には土下座せざるを得ない」と報じた 日本国民は粗…

197. 人生への積極的意欲 

■例文 三島由紀夫 「レター教室」 小顔で、大きな目をしていて、鼻の形がかわいらしく、どこをついてもピチピチという音がきこえてくるようだが、あの明るさには、人生への積極的意欲が、まるでソフト・アイスクリームのように盛りだくさんに盛られていて、…

196. 樹立したい 

■例文 三島由紀夫 「レター教室」 ぼくは、日本に、真に人民大衆のための愉しい美しい演劇を樹立したいのです ぼくは、日本に、真に人民大衆のための愉しい美しい演劇を確立したいのです ◇沈みゆく塔 ■違い 「樹立したい」のほうが、独りで高貴に立っている…

195. 自分の気持ちを分析してみて 

■例文 三島由紀夫 「レター教室」 僕は自分の気持ちを分析してみて、そこにナルシズムのあるのをつきとめました 僕は自分の気持ちの本体と目標を吟味してみて、そこにナルシズムのあるのをつきとめました ◇ゼルダ ■違い 「自分の気持ちを分析してみて」のほ…

194. どうか青年客気(かくき)のあらわれとご海容ください 

■例文 三島由紀夫 「レター教室」 山先生にこういう手紙を差し上げるのは非礼と存じておりますが、どうか青年客気(かくき)のあらわれとご海容ください 山先生にこういう手紙を差し上げるのは非礼と存じておりますが、どうか若さゆえの過ちだと思ってお許し…

193. 賢者よ 

■例文 2ちゃんねらー 善きサマリア人の法 でググレ ν速の賢者よ 善きサマリア人の法 でググレ ν速の愚者よ ◇マスターオブひきこもり ■違い 「賢者よ」と言われた方が、やる気が出る。 相手の知性の足りないところを批判するのでなくて、向上しようとする意志…

192. 体力のない 

■例文 太田克史 体力のない文章がそれでも改行なしにだらだらとつづきいかんともしがたく読みづらい 下手な文章がそれでも改行なしにだらだらとつづきいかんともしがたく読みづらい ◇穴にはまるネズミみたいな小動物 ■違い 「体力のない文章」という言葉だと…

191. ってな気持ちにもなるわけね 

■例文 西部邁 社会のあしき通弊だと、ってな気持ちにもなるわけね 社会のあしき通弊だと、言って差し支えない ◇契約をせがむ悪魔 ■違い 「ってな気持ちにもなるわけね」のほうが、「ってな」という言葉を経由することで、二つの言葉がグッと離れるような感じ…

190. ドンキホーテ 

■例文 恐れずにやってきたドンキホーテは歓迎をうける 恐れずにやってきたロマンチストは歓迎をうける ◇カウボーイ ■違い 「ドンキホーテ」のほうが、騎士道精神とか風車に突っ込む滑稽さを思い浮かべるので、勇敢な感じがする。 類語辞典で調べてみると、「…

189. 励起する 

■例文 飯野堅治 「変ゼミ」 いじめというバイアスが、ドMや、アナーキズムを励起する いじめというバイアスが、ドMや、アナーキズムを引き起こす ◇戦士 ■違い 「励起する」のほうが、エネルギーの高いものに移行するという感じで、威力が高い。

188. 主観的な記録の類 

■例文 市河菱靖 「変ゼミ」 主観的な記録の類に興味がある 日記に興味がある ◇黒板を消す2人 ■違い 「主観的な記録の類」のほうが、わざわざ難しく言ってるから、特別な思い入れがあるんだとわかる。 今日の新聞を読んでたら、「芸術とは美を見いだすことで…

187. 運が良ければね 

■例文 「ビバリーヒルズ高校白書」 「50年後はあなたみたいになるんですか?」「運が良ければね」 「50年後はあなたみたいになるんですか?」「残念ながら」 ◇セーラー服おじさん ■違い 「運が良ければね」のほうが、自分の道を極めてる感じ。

186. 感情を細かい点にまで 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 わしもおまえの感情を細かい点にまで、いちいち干渉する権利はもってない わしもおまえの気持ちに、いちいち干渉する権利はもってない ◇虎と抱き合う人 ■違い 「感情を細かい点にまで」のほうが、許せる部分と許せ…

185. 宗教の縄張り 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 あれの感情や、あれの心の中が、どういうふうになっているか、いや、どんなふうに可能性があるか、といった問題は、あれの良心の問題であって、宗教の縄張りなんだ あれの感情や、あれの心の中が、どういうふうにな…