公的

149. 思い出を調べる 

■例文 アンナはモスクワの思い出をいちいち調べてみた アンナはモスクワの思い出をいちいち振り返ってみた ◇モアイ像の下を掘ってみた ■違い 「思い出を調べる」のほうが、詳しい感じ。

148. 教育の力 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 ただ彼女が受けてきた厳格な教育の力だけが彼女をささえて、人から要求されることを、つまり、踊ったり、質問に答えたり、話をしたり、すすんで微笑さえするのだった ただ彼女が受けてきた厳格な教育から得た忍耐力…

146. 特別な世界を認めた 

■例文 キチイはその目の中に、自分には開かれていないあの特別な世界を認めた キチイはその目の中に、自分には開かれていないあの普通の人とは違う雰囲気を見た ◇「クレオパトラ」 ■違い 「特別な世界」のほうが、神聖な感じがする。

145. 愛に満ちた思いで 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 彼女が愛に満ちた思いでじっとながめていたのに、相手がそれに答えてくれなかった、そのまなざしは、その後も長いこと、数年の後までも、痛ましいはずかしめとなって、彼女の心を傷つけたのであった 彼女が「大好き…

144. 詩的な興味に満ちた 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 アンナの中にはなにかしら別の世界が、キチイなどには想像もつかない、複雑で詩的な興味に満ちた、崇高な世界があるように思われた アンナの中にはなにかしら別の世界が、キチイなどには想像もつかない、複雑で詩的…

133. 怒るのは苦手なんだ 

■例文 ディランマッケイ 「ビバリーヒルズ高校白書」 「怒らないで聞いてくれる?」「怒るのは苦手なんだ」 「怒らないで聞いてくれる?」「大丈夫、怒らないから」 ◇(*ゝω・)b ■違い 「怒るのは苦手なんだ」と言われた方が、リラックスして話せる

132. いだいて帰った最後の印象 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 リョーヴィンはそっと席を立った。その晩、彼がいだいて帰った最後の印象は、ヴロンスキーに舞踏会のことをきかれたとき、それに答えたキチイのあの幸福そうな笑顔だった リョーヴィンはそっと席を立った。その晩、…

129. 美点でもあり、欠点でもある 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 きみはひじょうに純粋な人間だ。それはきみの美点でもあり、欠点でもある。きみ自身は純粋な性格だから、人生のすべてが純粋な現象から成り立っていることを望んでいるけれど、実際は、そんなものじゃないんだ きみ…

128. 決心したと宣告して 

■例文 トーマスマン 「ヴェニスに死す」 彼は自分に向かって、決心したと宣告して、それから立ちあがった 彼は自分に向かって、決心したと言って、それから立ちあがった ◇画像 「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」 こん棒で挑む決心 ■違い 「宣告して」のほう…

127. 事態にふさわしい顔つき 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ」 彼は自分の非行をあばかれながらも、そうした新しい事態にふさわしい顔つきを妻にすることができなかった 彼は自分の非行をあばかれながらも、そうした新しい状況に最適な表情を妻にすることができなかった ◇画像 …

126. 描かれていただろう

■例文 トーマス・マン 「ヴェニスに死す」 彼の視線が慕わしい者の視線とぶつかったとき、彼の顔いろには、喜悦と意外と嘆賞とがあきらかに描かれていたであろう 彼の視線が慕わしい者の視線とぶつかったとき、彼の顔いろには、喜悦と意外と嘆賞とがあきらか…

123. こういう顔にぶつかる

■例文 三島由紀夫 「金閣寺」 私はこういう顔にぶつかる。大切な秘密の告白の場合も、美の上ずった感動を訴える場合も、自分の内臓を取とりだしてみせるような場合も、私がぶつかるのはこういう顔だ 私はこういう表情をされる。大切な秘密の告白の場合も、美…

120. 誇りにみちあふれ 

■例文 三島由紀夫 「金閣寺」 一挙手一投足が誇りにみちあふれ、そんな若さで、自分の謙虚さの重みをちゃんと知っていた 一挙手一投足が誇り高く見えて、そんな若さで、自分の謙虚さの重みをちゃんと知っていた ■違い 「誇りにみちあふれ」という言葉を使う…

119. といえば 

■例文 三島由紀夫 「若きサムライのために」 さて、”サムライ”といえば、われわれはすぐ勇気ということを考える。勇気とは何であろうか。また勇者とは何であろうか さて、”サムライ” という言葉から、われわれはすぐ勇気ということを考える。勇気とは何であ…

115. 感情を十分持ち合わせている

■例文 ゲーテ 「若きウェルテルの悩み」 友情や愛情にたいする感情も十分持ち合わせていることは交際してみればよくわかる 友情や愛情にたいする配慮も十分行き届いていることは交際してみればよくわかる ■違い 「感情を十分持ち合わせている」のほうが、意…

112. 胸を押えつけられるような気持 

■例文 三島由紀夫 「潮騒」 海女の季節は、島の若い娘たちにとっては、丁度都会の子が胸を押えつけられるような気持でそれに直面する学期試験の季節に似ていた 海女の季節は、島の若い娘たちにとっては、丁度都会の子が心の底をおもりで吊ったような気分でそ…

111. ようでいて 

■例文 三島由紀夫 「潮騒」 無口で愛嬌がないかと思えば、急に娘らしく笑い出し、ぼうっとしているようでいて、なかなかよく気がついた 無口で愛嬌がないかと思えば、急に娘らしく笑い出し、ぼうっとしているのだけど、なかなかよく気がついた ■違い 「よう…

103. 見たまま 

■例文 三島由紀夫 「潮騒」 新治は海のほうを見たまま、威厳をつくろって、男らしい態度でそう宣言した 新治は海のほうを見ながら、威厳をつくろって、男らしい態度でそう宣言した ■違い 「見たまま」のほうが、真摯な感じがする。 新治は、黒味の澄んだ目で…

99. 笑いが含まれている

■例文 三島由紀夫 「美と共同体と東大闘争」 彼らは、私を見て笑っていた。その雰囲気自体から私はすでにこの会合には、笑いが含まれているということに気がついた。少なくとも人は笑いながら闘うことはできない 彼らは、私を見て笑っていた。その雰囲気自体…

97. 思い出を持った

■例文 三島由紀夫 「若きサムライのために」 去年の秋で、私は二度鮮明な日の丸の思い出を持った 去年の秋で、私は二度鮮明な日の丸を見た ■違い 「思い出を持った」のほうが、おってなる。あまり聞かないから

92. 愉快であった

■例文 夏目漱石 その中に知った人を一人ももたない私も、こういう賑やかな景色の中につつまれて、砂の上に寝そべって見たり、膝頭を波に打たして其所いらを跳ね廻るのは愉快であった その中に知った人を一人ももたない私も、こういう賑やかな景色の中につつ…

89. 特別な国

■例文 ミラ・ジョボビッチ 日本は私の人生において特別な国であり、今回のことは私にとって、悲しい惨事です。祈りと愛を送ります 日本は私の人生において最も好きな国の一つであり、今回のことは私にとって、悲しい惨事です。祈りと愛を送ります ■違い 「最…

88. また再建しましょう

■例文 また再建しましょう また頑張りましょう ■違い 「再建」という言葉から、汗水垂らして、建物を建てている姿が思い浮かぶ。連想が働きやすい言葉を使った方が、思いが伝わりやすい。 きっとこのおじいさんは戦後復興で大変な努力をされてきた人だろうと…

87. 一番準備され訓練された

■例文 CNN 有史以来最悪の地震が、世界で一番準備され訓練された国を襲った。犠牲は出たが他の国ではこんな正しい行動はとれないだろう。日本人は文化的に感情を抑制する力に優れている。 有史以来最悪の地震が、世界で一番慣れている国を襲った。犠牲は出た…

86. この大きな試練の時に

■例文 オバマ大統領 米国は、この大きな試練のときに、日本国民を支援する用意がある。日米の友好・同盟関係は揺るぎないものであり、日本の人々がこの悲劇を乗り切るなか、人々を支えようというわれわれの決意は強まるばかりだ 米国は、この大変なときに、…

83. 問いに対する答えの中にある

■例文 モリス・フリューゲル あらゆる宗教の本質は、私は何のために生きるのか、私を取り囲む無限の世界に対する私の関係は何かという問いに対する答えの中にある あらゆる宗教の本質は、私は何のために生きるのか、私を取り囲む無限の世界に対する私の関係…

82. 同一の現象が見られる

■例文 ショーペンハウエル 文学においても、人生におけると同一の現象が見られる。どちらを向いてもいたるところにひしめいて、まるで夏のハエのようにすべてのものを汚す、度し難き俗衆にぶつかる。 文学においても、人生において出会う現象と同じものが見…

81. 見通しの正しさに

■例文 自分の見通しの正しさにひかり輝いている 自分の見通しの正しさから自信が出てきてひかり輝いている ■違い 「見通しの正しさに」という言葉でとどめて、詳しく説明しないほうが、深い感じがする。 短くてもだいたいの意味が通じる場合は、そっちのほう…

80. むしろこの先

■例文 むしろこの先、何に足を踏み入れるかが問題だぜ この先、何に足を踏み入れるかが問題だぜ ■違い 「むしろ」がついてるほうが、今直面している問題は大したことない、というニュアンスが出てくる。 「むしろこの先」という言葉のように、視点を切り替え…

78. 何かを痛烈に訴えたい、ということはよくわかった

■例文 何を言いたいのかよく分からないが、何かを痛烈に訴えたい、ということはよくわかった 何を言いたいのかよく分からないが、気迫がすごかった ■違い 「彼は、何かを痛烈に訴えたいようだ」という見方は、発言している本人の視点を採用しているので、物…