■例文 三島由紀夫 「潮騒」
無口で愛嬌がないかと思えば、急に娘らしく笑い出し、ぼうっとしているようでいて、なかなかよく気がついた
無口で愛嬌がないかと思えば、急に娘らしく笑い出し、ぼうっとしているのだけど、なかなかよく気がついた
■違い
「ようでいて」のほうが、文が順調に流れる。
「だけど」だと、ちょっと止まってしまう。
「〜と思えば」、「〜ながら」、「〜だけど」という言葉のように、「一見すると〜だけど、本当は〜でした」という言い方をすれば、相手に気づきを与える新鮮なコメントができる。
人を褒めるときに、この言葉を使ってギャップを指摘すれば、よく観察しているように思われる。