119. といえば 

■例文 三島由紀夫 「若きサムライのために」
 さて、”サムライ”といえば、われわれはすぐ勇気ということを考える。勇気とは何であろうか。また勇者とは何であろうか
 さて、”サムライ” という言葉から、われわれはすぐ勇気ということを考える。勇気とは何であろうか。また勇者とは何であろうか

■違い
 「といえば」のほうが、応答が、ポンッと行って、ポンッと来る感じ。山!川!
 「〜といえば、〜ということを考える」というように、何か、お話を始めるときに、そのお話全体の象徴をパッと出せば、入りやすい。
 これに続けて、「僕は○○という小説をよく思い出すんです」と滑走して、普遍化可能な命題を見つけ出してから、「ぼくはこれだなと思うんです」と言って話しに立ちもどれば、一件落着。