180. 何よりの薬
■例文 ゲーテ 「若きウェルテルの悩み」
心がどうにもおさえられなくなると、のんきにたのしく自分の狭い生活圏の中で不平もいわずその日その日をどうにかしのいでいって、落ちる木の葉を見ては冬のきたこと以外にはなんにも思わないような、そういった人間をながめるのが何よりの薬なんだ
心がどうにもおさえられなくなると、のんきにたのしく自分の狭い生活圏の中で不平もいわずその日その日をどうにかしのいでいって、落ちる木の葉を見ては冬のきたこと以外にはなんにも思わないような、そういった人間をながめるのがせめてもの喜びなんだ
◇海を臨む小屋
■違い
「何よりの薬」のほうが、追い詰められてない。
「せめてもの喜び」は、せっぱつまってる。