262. 美しさの澱 

■例文 三島由紀夫 「春の雪」
 世界の美しさの澱(おり)のようなものが、日毎にそれを底のほうから変質させていることに気づかなかった
 世界の美しさの核のようなものが、日毎にそれを底のほうから変質させていることに気づかなかった

◇コップのなかの水と炎
■違い
 「澱」は、液体の中に沈んで底にたまったカスのこと。
 「澱」のほうが、じわじわ変わる感じ。