130. 色を認めて 

■例文 トルストイ 「アンナ・カレーニナ
 アンナの顔に同情の色を認めて、彼女はそう思った
 アンナの顔に同情が描かれていたので、彼女はそう思った

◇画像 「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」 八つ裂きにされたオルフェウスへの同情
■違い
 「色を認めて」という言葉は、アンナの表情の変化がかすかなもので、読みとるのが難しいほど変化だった、ということを表している。
 「描かれていた」のほうは、筆でタッチされた絵画のように、表情の変化が明らかだったということを示している。