230. 一夕(いっせき)の歓をつくす
■例文 夏目漱石 「三四郎」
我々が今夜此処へ寄って、懇親のために、一夕(いっせき)の歓をつくすのは、それ自身において愉快な事であるが、この懇親が単に社交上の意味ばかりでなく、それ以外に一種重要な影響を生じ得ると偶然ながら気が付いた
我々が今夜此処へ寄って、懇親のために、今夜こうやって楽しむのは、それ自身において愉快な事であるが、この懇親が単に社交上の意味ばかりでなく、それ以外に一種重要な影響を生じ得ると偶然ながら気が付いた
◇酔った人
■違い
「一夕」とは、一夜のこと。
「歓をつくす(かんをつくす)」とは、おおいに楽しみを交わすこと。
「一夕の歓をつくす」のほうが、意味のあることをやってる気分。